家を購入しようと思うきっかけやタイミングは、人それぞれですね。
ある人は、賃貸で毎月の家賃を納めるのがもったいなく感じ始めたことがきっかけかもしれません。
あるご家庭では、子どもが成長して、現在の住まいが手狭に感じるようになったことかもしれません。
国の方針等の助成制度を活用したいと思って、持ち家を検討される方や、持ち家が昔からの夢で、目標金額が貯金できたことをきっかけに動き出す方も多いことと思います。
人それぞれ、様々な事情を抱えて生きていますから、きっかけやタイミングは違って当たり前ですね。
我が家の場合は、消費税8%のうちに住宅を購入しておきたいと思ったのがきっかけでした。前の家は月98,000円の賃貸で家賃ももったいなく感じていましたし、ちょうど2人目も妊娠した頃でしたね。
様々なきっかけがあった上で、住宅を購入することになるのですが、多くの方がはじめに考えることは住宅ローンについてではないでしょうか。
この記事では、住宅を購入するための予算計画において、今現在の住宅ローンの金利や住宅ローンの体系について、施主の立場になる方が理解しておきたいことを解説しています。
住宅ローンを組んだのは良いけれど、予算が足りない!なんてことや、夢のマイホームを購入したものの、住み始めてから生活が苦しくなって毎月赤字・・・なんてことにならないためにも、まずは予算計画についての知識を理解した上で住宅の購入を検討してみましょう。
住宅ローンを利用した場合、なぜ今が買い時と言われているの?
住宅の購入を考えた際に、多くの方が真っ先に考えるのがお金のことかもしれません。
キャッシュで家を買えるのであれば、それに越したことはないのですが・・・多くの方が住宅ローンを利用することになるでしょう。
今現在、住宅ローンの金利は過去最低水準を記録中です。
住宅ローンの金利は、現在 超低金利 なのです。
ですから、住宅を購入するにあたって住宅ローンを利用するのであれば
「年月をかけて家賃を払いながら頭金を溜めるよりも、今お金を借りて家を買ったほうがお得!」
という考え方になるのですね。
建設会社も宣伝文句に惑わされずじっくり決めましょう!
つい先日の話しですが、長期固定型の住宅ローンである「フラット35」の金利が、2年ぶりに上昇したというニュースも話題になっています。
現段階では、それ程影響はないと思われますが、確かにこのまま最低水準の金利が続けば、財政が悪化し、金利は上昇して行くことが予想されています。
ですから、住宅会社はこぞって「今が買い時!」と声を挙げているわけなのですね。
住宅ローンの金利はどうする?長期固定か変動か
住宅ローンには、長期固定金利で代表的なフラット35等の様々な商品がありますよね。
どの銀行で借りるか、金利を変動にするか、何年固定にするかによって実質的な支払い金額は大きく異なってきます。
フラット35等の長期固定金利ローンの魅力は、ローンを組んだ時点での金利がずっと変わらないことです。
今後の経済情勢に月々の支払いが左右されませんから、ライフプランも立てやすく、暮らしも安心ということがわかりますね。
しかし、その安心を得るためには変動金利や短期固定金利に比べて基準金利が高く設定されていることも特徴なのです。
今現在、過去最低水準の金利の恩恵を最大限に受けられるのは、当初固定金利のような短期的な固定金利のローンか、変動金利です。
長期固定ローンと比べて、金利変動に対する安心感はどうしても低くなってしまいますから、金利体系の選択はとても悩ましいですね。
金利が低いと、もちろん月々の支払いも安くなりますから、予算や家族間での検討を重ねた上でローンの体系は決めたいですね。
固定も変動もそれぞれ特徴があるので調査が必要です!
現在の長期固定金利は、低水準の金利を保っていますので、将来的な安心を得たい方は長期固定金利を検討した方が良いという意見もあります。
少しでも月々の支払いや予算に余裕があれば、長期固定金利が安心ですが、予算が足りない場合や、月々に余裕がない場合は多少の心配を抱えたとしても変動金利を選ぶこととなるでしょう。
また、金利情報の知識が豊富な方の場合は、低金利である変動金利を上手く利用して、借り換え等をしながら上手に返済をするという手段もあります。
うちも当初はフラット35を検討していましたが、変動金利プランの低金利に惹かれ、とりあえず変動金利でローンを組むことを選びました。
今後、もしも大きく金利が変動することがあったら借り換えをしながらやりくりをしたいと思っています。
もしも金利が大きく変わってしまったら・・・という心配はいつも頭の片隅にありますね。
多くの方がこの金利の体系で悩むことと思います。
住宅購入に掛けられる予算や、月々の生活で支払いできる金額を明確にした上でファイナンシャルプランナーや、銀行のローン相談会に足を運んでも良いですね。
家作りは、施主にとってどうしても心配や疲労が付きまとうものです。
この時点で納得の行く支払い計画を立て、住宅ローンを組むことができれば、今後の心配は多かれ少なかれ軽くなることでしょう。
各ご家庭にとって最良の形で住宅ローンが組めるように、慎重に検討をしたいですね。
執筆者
◆ 執筆者プロフィール ◆
佐藤結伽
2級建築士。
横浜市の総合建設会社にて、主に木造住宅の設計に携わる。
退職後、作図業務等を委託しながら2人娘の育児にも奮闘している。
最近、自邸の建設をし注文住宅を購入する事の素晴らしさと、大変さを身をもって経験した。